三浦です。
サンフランシスコに留学してというもの、経験がきっかけでスタートアップを調べることだったり最新のアプリやサービスを試すことが趣味となっていっています。
また、Twitterでも最近は頻繁にスタートアップや面白いサービスをつぶやくことが多くなってきました。
Stockpileは相当面白いです。
・株でなく金額指定で購入。$2000/1株も$25などで買える
・手数料は99セント
・Appleなど1000社以上が提携
・ギフトカードとしても発売ギフトとして使われることで株が身近に感じられる。
確かに幼少期から株に触れたら投資などお金周りを考える思考が出来上がりそう。 pic.twitter.com/9mefKQiD45— Fumiya@シリコンバレーなう (@fumi_12_20) 2018年4月25日
そんな中で「どうやってスタートアップを調べているの?」「おすすめなサイトとかあったら教えてください!」という声を耳にする回数が増えてきましたのでこの機会にぜひシェアできればなと思い記事を書いていくことにしました。
目次
Angel List
Angel Listはスタートアップ、投資家、ジョブ探し中の人のためのプラットフォーム。
2010年にスタートアップにチャレンジしやすい環境を作りたいという思いで創業されました。
初めは調達がしたいスタートアップにオンラインで紹介をしていましたが、2015年からはスタートアップがエンジェルから受ける投資は無料でできるようになったそうです。
1.極小スタートアップも発見可能
検索をかけることにより、どんなに小さなスタートアップでも登録さえしていれば人の目に触れることができます。
現在はおよそ80,000近くのジョブが登録されているそうです。
2.ジョブを探す
僕はAngel Listに登録したのは2017年の5月21日。シリコンバレーでインターンしたいなと思っていたので「Silicon Valley Internship」などとググって出てきたからです。
上の画像のように、様々な条件でソートすることができますので自分に合った仕事を探すのも容易です。
3.投資家を探す
実は僕はAngel Listは今から紹介する他3つのサイトに比べて使用頻度は少なかったのですが、最近「ブロックチェーン界隈のエンジェルを調査する」というのをやりまして、その時に一番役立ったのがAngel List。
例えばこのようにしてググります。
すると上3つがこのサイトの結果なのでその画面を押していきます。
するとこのような感じで一気にブロックチェーン界隈のエンジェル投資家を知ることができます。さすがスタートアップと投資家をつなげるプラットフォームでありますね。
スタートアップももちろん、ジョブやエンジェル投資家を探すのにものすごく役立ちます。
CB Insights
CB Insightsではスタートアップや投資家を調べることはもちろんできるのですが、僕はスタートアップが資金調達した時によく使っていました。
ここではマシンラーニングやアルゴリズムデータビジュアライゼーションの技術を使用することによって膨大な数のデータや分析を可能にしているそうです。
それにより、スタートアップ側の情報不足に役立てることが狙い。たしかに分析や業界マップやものすごいなと心から思います。
1.リアルタイムで資金調達のニュースがキャッチアップできる
毎日定時になると1日の中で資金調達したスタートアップや、M&Aされたスタートアップなどが一括で出てくるものがあり、それで情報をキャッチアップしていた時期がありました。
それをベースに「どういう領域のスタートアップがどういったVCやPEから投資を受けているのか」などを考えたりすることが面白かったです。
2.CB Insightsのまとめ
上記の図のようなものです。これにはお世話になっている方やいつの間にかに見ていた!という方も多いのではないでしょうか。
CB Insightsは業界マップや注目スタートアップをよく図にしてまとめています。それを見て、例えばAIのスタートアップが気になっている時はそのマップにある企業のロゴを見て50社ないしは100社全てググっていたりしました。
図をみると調べずとも、「調べるべき情報があるところ」からスタートができますので、調査へ割く時間も減らせるのでないかと思います。
資金調達や各スタートアップのラウンド、業界マップを見る時におすすめです。
Crunchbase
Crunchbaseもスタートアップを軽く調べるのにはかなり便利なサイトです。
実は2007年から2015年まではTechcrunchによって運営をされ、投資家、インキュベーター、スタートアップ、キーパーソン、ファンド、ファンドライジングやイベントなどが掲載されています。
また、Crunchbaseは50,000人を超えるコントリビューターによって支援されていると主張しています。2013年時点で1ヶ月で200万人以上のユーザーがアクセスしているらしいので、きっと今はもっと多くの人が訪れているはずです。
スタートアップを簡単に調査
上記のように左タブ「Companies」をクリックし、2つの青い枠のように検索したい詳細条件を書き込みます(無料版だと2つまで追加できます)。
例えば「Location」をSan Francisco、「Categories」をBlockchainにしましょう。そしてソートをすると61社が出てきました。(1-50 of 61 resultsの箇所)
一番上の「Coinbase」をクリックしてみましょう。するとCoinbaseのBasic infoが出てきます。これによって、いつ設立されたのか、ラウンドはどのあたりなのかなどの情報を一発で把握することができるのです。
そのページを少しスクロールして、調達先を見てみましょう。
「どのラウンドで」「どのくらいの大きさを」「だれが」投資したのかを把握することができます。
これによって、調べたい会社を調べた後に競合を調べたり、VCを調べたりということがとめどなくできるようになります。Crunchbase内である程度気になる会社は調べらます。
無料版でもここまで知ることができるというので非常に重宝しています。
知りたいスタートアップがあったらまずはここに立ち寄ります。会社名で検索して概要を掴むのに最適です!
4.Pitch Book
このサイトを見た瞬間に、スタートアップの取引などの詳細を掴む上で最強だと思ったんですよね。
2009年にローンチされたPitchBook。現在は公開されている情報から私的な情報そしてエクイティマーケット、VC、PE、M&Aまで全ての会社の詳細が書いてあります。
詳細すぎる!
こちらはメルカリの画像を使っています。こういった概要はどのサイトにもありますが、調べるうちに今まで見たサイトでは見たことない情報がここには載っていてかなり驚きました。
それは従業員の数であったり、ファンディングの金額、週次の成長率などがリアルタイムで更新されているからです。
スクロールしていくと、世界で見た時にどこがその会社の競合になりえるかということが書いてあります。
ここにもGrowth RateやSize Multipleが書いてあります。しかしここで一番面白かったのは「類似率がどのくらいなのか」が表示されていること。
今1位にPoshmarkが出ており、5位にebayが入っていますが、これは実はアルゴリズムによってメルカリに似た企業の中でも類似率をどういう仕組みかで表示させ、ランキング形式で表示をしています。(画像には載っておりません…。)
そしてこちらがファンドライジング。いつどこからいくらくらいを調達したのかが書いてあります。
こういうのを見ていると滅多にはないですが「実はあの会社の数字は盛られていたのか」や「あんまり目立っていないけど相当すごい!」というのが理解できたりして、なんだか裏側を覗いているような気持ちになり楽しかったです。
最後に紹介するのはこちら。Weekly Growthなどが書いてあります。スタートアップの成長は特に大事ですよね。例えば競合がどのくらいで成長して、自社がどのくらいのスピードで成長しているなどが明確にわかります。
これも見ていて楽しいですね。4枚に分けて紹介はしましたが、まだまだまだまだPitchBookには面白い機能がたくさんありますのでぜひ使ってみてください。
会社を特別知りたい!気になる!現状が知りたい!というときにおすすめしたいサイトです。
まとめ
僕の使い方としては
- Crunchbaseで会社名検索をし概要を把握
- 出てきた競合やVCをまたCrunchbaseで調べる
- その中で特に気になった会社をPitch BookやAngel Listにて調べる
- マネタイズやビジネスモデル分解をしたい場合はそれらの情報に加え、TechCrunchなどテックメディアで詳細を抑える
- 記事やTwitterで頭で整理した上で発信する
という流れと役割になっています。
ただ、人によって目的が違うため使い方も異なると思います。
この記事では「スタートアップの情報が取りやすいサイトってどれなの?」といった意見にお答えしたく作成しましたのでやり方はご自身のやり方でお調べ頂ければと思います。
参考になれば幸いです。
サイトまとめ
Angel List: スタートアップももちろん、ジョブやエンジェル投資家を探すのにものすごく役立ちます。
CB Insights: 資金調達や各スタートアップのラウンド、業界マップを見る時におすすめです。
Crunchbase: 知りたいスタートアップがあったらまずはここに立ち寄ります。会社名で検索して概要を掴むのに最適です!
Pitch Book: 会社を特別知りたい!気になる!現状が知りたい!というときにおすすめしたいサイトです。