漫画や映画に学びを求めることが多い三浦です(@fumi_12_20)。
素晴らしい漫画や映画や本が次々と生まれ話題になりますが、元をたどるとそれらは人間によって作られているものです。
僕はそれらを見る機会を大事にしているのですが、その理由は「作品を通すことで作者の頭の中を垣間見ることができるから」です。
楽しみながら自分の頭の中にない、新しい世界観や視点を手に入れられる機会は他にないなと思うことから、そういった時間を大事にするようにしています。
今回はこの1年で一番気になっていた映画、『レディプレイヤーワン』を見てきましたのでそれについて感想を述べたいと思います!
目次
『レディプレイヤーワン』とは?
レディプレイヤーワンの映画の元は小説の「ゲームウォーズ」を原作として作られているものだそうです。
あらすじとしては(*僕の理解です)、現実世界はすでに廃れたものになっていて、そこに『OASIS』という仮想世界をモチーフとしたVRゲームが作られます。
その仮想世界とは創始者ジェームズによって作られたもので、ゲームの世界の名をまた『HALLIDAY』と言います。
その後ジェームズが他界。その後、『OASIS』においてジェームズの遺産とOASISの管理権をかけた「勝負」が繰り広げられます。
「勝負」とは、ジェームズが仮想世界に隠した3つの鍵を探すためのミッションをクリアしていくというものなのですが、その難易度が高く、ほとんど誰もクリアすることができません。
主人公であるウェイドはゲームに没頭してその「勝負」に参加していくのですが、報酬を目的とした組織との戦いや、まさに現代、という感じなのですがオンラインで協力しあって現実で仲間になっていくという巡り会いもあり、だんだんと『仮想世界』を超越し、『現実』を巻き込んだものに発展していきます。
“A blast of pure childlike amusement.” See #ReadyPlayerOne again – get tickets: https://t.co/uyuPQXAgmi pic.twitter.com/BqXOr0uTUO
— Ready Player One (@readyplayerone) 2018年4月14日
『仮想世界』にはアバターとして参加し、ゲームや運動などができるようになっています。それらでコインが獲得できるようなのですが、それを現実のものにあてたり、ゲーム内でアイテムに交換できたりします。
ここで書いてしまうとネタバレ要素が強くなってしまうので以下には僕の感想を綴っておきます。
「レディプレイヤー」見て感じた3つのこと
1. 『VR』ありきの現実
VRとくくってしまうのは少し違和感があるかもしれませんが、イメージが湧きやすいように『VR』と記します。
廃れた社会になってしまい、人間が求める拠り所というのはすべて「仮想世界の中」になります。
そのため、映画のワンシーンで出てきた人間のほとんどは「VRゴーグル」をつけて生活をするといった、少し異常な世界。
ゴーグルをかけてボクシングをしている人もいれば、テニスをしている人もいる。街中でもほとんどみんながゴーグルをつけて生活をします。
それを見て「異常だな…」と思いましたが、今ではほとんどの人がスマホを持ちながら、ないしはスマホを見ながら歩いていることから、「これも近い現実になるのかもしれない」なんて思いました。
また、仮想世界において「お金に変えられる報酬」や「知識」、「友人」が手に入るならそこで生活が完結する気もしました。
オンライン世界で生活が完結する前提であれば、生きていける場所が最低限あれば生活にモノは不必要になる可能性が高いです。
そのため、家や家具などといった「モノ」を所有せずとも生きていくこともできるかもしれません。
2.テクノロジーに支配される人間
VR以外に出たテクノロジーとして、「ドローン」と「AI」が見られました。
作品の途中で、主人公の活躍が目立ちすぎて、悪の組織に目をつけられてしまいます。
そしてその仮想世界を超えて現実で物理的に攻めてくる世界があるのですが、そこにそれらのテクノロジーが応用されていました。
「ドローン」によって追跡、追尾などスパイの要素を取り上げ、そのための要素として「AI」で人物の特徴(タトゥーや髪型など)を特定します。
そうなると、気がつかない間にドローンに写真を撮られているだとか、いつの間にかに会話がスパイに拾い上げられたりしていることがあるのかななんて作品の1シーンを見てそう思いました。
そういった、「人を取り締まるもの」がどんどんテクノロジーに置き換わっていくのだろうなと感じざるを得ませんでした。
生き方、考え方、そして強みをどこに置くかを考えなければ。
3.生きる世界が2つある
仮想世界のシーンが多く、「これを動かしているのは誰?」となるのですが、実際には「現実世界の人間」がその仮想世界に参加し、アバターとして生存します。
アバターを作成することによってその勝負に参加することはもちろん、戦うことも運動をすることもできます。
そのため、現実で「人間」として普通に生活を続け、仮想世界で「アバター」としてまた現実とは異なった生活をすることになります。
HERE IT IS FOLKS! #Spawn in ALL HIS GLORY leading the pack in the @WarnerBrosEnt movie @readyplayerone. Now THAT’S some SEXY Spawn right there!! #ReadyPlayerOne #StevenSpielberg pic.twitter.com/SnP6NxgUvo
— Todd McFarlane (@Todd_McFarlane) 2018年4月11日
ただ、終盤のシーンでは「現実と仮想の融合」したシーンがあります。それはアバターと人間が会話するというところなのですが、それには驚きました。
なぜなら、アメーバピグがわかりやすいと思うのですがその「アバター」が等身大になって現実に出てきて、ナチュラルに会話ができているという状態です。
またはファイナルファンタジーの主人公と話している感じ。
もちろん触れられはしないのですが。よく他の海外映画やドラマで電話通信の時に相手のアバターが出てきて、その画面上で会話をするということがありますが、そういったことを思い出しました。
ただ、これもあり得る未来だななんて思ったりしています。
まとめ
正直、ここ最近見た映画の中で一番面白いものでした。
普段からSFもの、未来ものが好きでNetflixオリジナルの「ブラックミラー」「オルターカーボン」などを見るようにしているのですが、レディプレイヤーワンも夢中になってみてしまうものでした。
The future will be brighter than ever. pic.twitter.com/slVeg3VPd7
— Black Mirror (@blackmirror) 2018年3月5日
最新のテクノロジーや、未来がどうなっていくのだろうか、などの想像を掻き立てられ楽しい時間でした。
また、他の内容についても面白く、例えばメカゴジラが出てきたり、僕が小学生~(たまに今もやる笑)にはまったガンダムが出てきた時にはなんだか鳥肌が立つほどの興奮を覚えました。
他にもバックトゥーザフューチャーのデロリアン、キングコングなど様々な有名キャラクターが出てきたり、盛りだくさんな内容でした。
これは4月20日の日本での公開が待ちきれませんね。ぜひおすすめしたい映画です!!
原作もおすすめです!!
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