お店が閉店してしまうため、先日、1年弱お世話になっていたお寿司屋さんのバイトを卒業しました。
ここのお寿司屋さんは、代々続いており、およそ40年間営業され、歴史があります。
親方や、お客さんたちのことをすごく尊敬していたので、もうここで働けなくなると思うと、本当に悲しかったです。
お客さんに対し、気遣う心を忘れないこと。一人でお店を朝から晩まで回し続けていたこと。お寿司だけでなく、お客さんを楽しませるための冗談などの腕も高いこと。話のバリュエーションを増やすために、日々新聞やなんらかの媒体で知識を得ていること。など。ものすごく努力を重ねている方でした。
また、店長としても非常に尊敬していました。
たまに耳にするのが、売り上げを重視しすぎてお客さんをよく見ていなかったり、バイトが失敗したら叱ることしかしなかったり、とにかく主語が自分になってしまっていたりするという話を聞きます。
しかし、親方はそのようなことは一切ありませんでした。
例えば僕がなんらかの失敗をしてしまっても、わざわざ時間を割きながらレクチャーをしてくださいました。(時間を割いてくださっているので申し訳ない気持ちが強かったです。しかし、その気持ちが、次回以降は失敗しないぞ!というモチベーションにつながりました)
さすがに大きすぎる失敗は謝罪させていただきました。。
いい思い出です。
また、お客さんと密に関わり、笑いをとったり、最近の状況を話すことで、しっかりとコミュニケーションをとっており、人間としても非常に魅力的でした。
お客さんと仲が良すぎて、お客さんがお寿司でなくお酒を飲んで親方やお客さん同士で話す場所になりつつあることから、「バーお寿司屋(店の名前)」と言っているのは面白かったです。笑
ここには、お世話になり続けていたため、将来必ず、「親方!来ました!お久しぶりです!」とか言って、恩返しをできたらいいなと思っていましたし、叶えたい夢の一つでした。
また親方が作ったお寿司を食べたかったなあと思っていたので、今回は非常に寂しかったです。
でも、親方が一言嬉しいことを言ってくださいました。
「今は店を閉めるけど、この先またできたらいいな。そしたら声かけるから、また来てくれよ。」と。
それは嬉しかったことですし、しかしお店が閉まってしまうことは変わらないため、
最終日のバイトは終始目頭が熱かったです。。笑
最終日は常連のお客さんからプレゼントがあったり、会話はほとんどが「お店が閉まってしまうことが悲しい」という話であったりと、みんなから愛されている親方だなあと改めて実感し、より一層尊敬しました。
バイト先という、ほとんどの学生が体験するようなことで、心の底から尊敬できる人に出会えて、とても嬉しかったです。
幸いなことに、僕は人に恵まれていると思っています。だからこそ、将来成長し、お世話になっている人たちに恩返しをしたいと心から思いました。
人との出会いは、本当に素敵なものだということを再確認しました。